キミと私のひと夏の恋
ーちひろー

病室から出た俺はまた機械に囲まれ、ベッドの上にいた。

「なあー、工藤。これ、いつ外れる?」

工藤「早くても明日以降だな。」

「はあ?そんなに付けてないといけねーのか?」

工藤「ぁあ。」

「なあー。」

工藤「どうした?」

「俺は後どのくらい?」

工藤「…。それはわからねーよ。」


工藤は目を逸らした。


「おい。教えろよ」

俺は工藤を睨みつけた。


工藤「そう言われてもな…」

「どうせもう長くねーんだろ?」

工藤「そんな事はねーよ。」

「分かってんだよ。」

工藤「…」

「なんか言えよ。」

工藤「はあ…そんなことねーよ。」

「もういい。出てけ。」


工藤の煮え切らない態度に俺の怒りは爆発した。


工藤「なんかあったら呼べよ。」


そう言い工藤は出ていった。


「くそっ」


俺は思いっきりベッドを殴りつけた。




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