キミと私のひと夏の恋
ーちひろー

俺はかのんが出て行ったドアを眺めていた。


かのん、ごめん…


そう心の中でつぶやいて…


ーコンコン

「はい」

?「よっ!」

「お前かよ。忘れ物か?」

ゆうた「ちげーよ。」


そう言いながら俺のベッドへ座った。


ゆうた「なあー。お前大丈夫か?」

「は?いきなりなんだよ。」

ゆうた「だってよー。今日のお前変だぞ?」

「そんなことねーよ。」


俺は視線を反らした。


ゆうた「現実から逃げるなよ。」

「ぁあ。」

ゆうた「こっち向け。」


俺はゆっくりと顔を上げた。

ゆうたはいつになく真剣な眼差しだった。


ゆうた「なにがあった。」

「なんもねーよ。」

ゆうた「そっか。」

「ぁあ。」

ゆうた「また来るわ。」


そう言いゆうたは出て行った。


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