キミと私のひと夏の恋
この2人に何があったかは分からない。
でも、この2人にはちゃんと仲直りしてもらわないと困る。

お互いの為に…。


しばらくするとちひろが目を覚ました


「大丈夫か?」

ちひろ「ぁあ。悪かったな」

「それはいいんだけどさー、かのんちゃんと何があったかは知らんけど、ちゃんと2人で話し合えよ。」

ちひろ「いや。あいつと話すことはない。」

「なんでそーなるんだよ。」

ちひろ「俺が死んだらあいつは1人で生きてかねーといけねーんだ。だから…」

「待てよ。それは無責任なんじゃねーの?」

ちひろ「分かってる。でも、俺にはどうすることも出来ねーんだよ。運命には逆らえれねーんだよ。」


ちひろは悔しそうな顔をしていた


ちひろ「だから、あいつには1人でも生きられるように耐えてもらうしかねーんだ。」

「それは、、、それはちげーよ。」

ちひろ「は?」

「かのんちゃんは1人でなんて生きてけれない。つか、かのんちゃんだけじゃない。俺らだって無理だ。」

ちひろ「どうゆう事だよ」

「お前は、今まで1人で生きてきたのか?」

ちひろ「…」

「ちげーだろ?たくさんの人に支えられて生きてきた。なのに、かのんちゃんには1人で生きろってのはおかしくねーか?お前がかのんちゃんを助けたんだろ?なのにお前が死んだあとのことは知らねーってゆうのか?そりゃねーだろ。」

ちひろ「しゃーねーだろ。俺がどんなに足掻こうが何しようが死ぬのは初めから決まってんだよ。」

「じゃあ、最後まで責任取れねーなら中途半端に助けてんじゃねーよ。」

ちひろ「じゃあ、あの時俺は目の前で死のうとしてる奴を見殺しにすればよかったのかよ。」

「ぁあ。後々のこと考えればその方がよっぽど幸せだったかもな。」

ちひろ「そうかよ。」

「ぁあ。」


俺は少し強めに出た。
あいつはきっと分かってる。
でも、誰にも言われずちゃんと自分で答えを出して欲しかった。

いつも何やるにも適当で女になんて興味を示さなかったあいつがかのんちゃんを救った。
初めはひっくり返りそうになる程ビックリした。
でも、俺はすごく嬉しかったんだ。

だから、最後くらい必死に生きて欲しかった。


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