キミと私のひと夏の恋
ーちひろー

そうかよ。
俺はかのんを救わない方があいつは幸せだったのかよ。

俺は苛立っていた。

ゆうたの言葉に。
そして、自分自身に…


いくら考えても答えなんて見つからなかった。
どうしていいかさえ分からなかった。

かのんを助けたのだって、最初は気まぐれでしか無かった。
でも、一緒に居るうちにあいつとずっと一緒にいてーって思ったんだ。
この気持ちに名前を付けるなら
きっと〝恋〟だと思う。

でも、恋愛なんてしたことない俺からするとどうしていいかなんてこれっぽっちも分からないんだ。




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