キミと私のひと夏の恋
ーちひろー

ゆうた意外と頭いいな!!

「さんきゅー!そうするわ!」

ゆうたは、大きなため息をついた。

「なんだ?」

ゆうた「あのなー、俺はただ例え話しをしただけだ。ちゃんと自分で考えて答えを出せ。そうしないと後悔するのはお前だぞ。」

「俺はそれでいいと思った。それじゃだめか?」

ゆうた「ちげーんだよ。それだと意味がねーんだ。」

「いや。意味わかんねー」

ゆうた「だからな、お前はさっきかのんちゃんに手を振り払われた。それはなんでだ?」

「俺が突き放したから?」

ゆうた「んーー、まあ、それもあると思う。でも、俺らには分からない何かがあるかもしれない。そんな状況でかのんちゃんはちひろと残りわずかな時間を一緒にいてくれると思う?」

「…」

ゆうた「逆の立場で考えろ。もし、お前とかのんちゃんの立場だったらどうだ?好きだけで一緒にいられるか?」

「それわ、そうなってみないと分からない。」

ゆうた「そうじゃない。今まさにかのんちゃんは、その立場にたたされてるんだよ。」

「…」

ゆうた「お前は自分のことなのに他人事すぎる。もっと真剣に考えろ。何が最善かを。」

「考えたってわかんねーんだよ。」

ゆうた「最初から諦めてたら何も変わらないし、一生答えなんてでねーよ。」

「なんだよ、それ。」

ゆうた「お前には俺みたいに後悔して欲しくねーんだよ。」

「は?なんの事だよ」

ゆうた「さぁな。」


ゆうたはそう言い残しゆうたは、部屋を出ていった。


なんだよ、あいつ。
俺はゆうたの最後に言った言葉が気になっていた。

でも、今はかのんの事だけを考えることにした。



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