キミと私のひと夏の恋
ーかのんー


ちひろの暖かい胸に頬をつけ、ちひろの温もりを忘れないように身体中に刻みこんだ。


そして、私は1度微笑み部屋をあとにした。



しばらく歩いてたどり着いたのは、私の家…。
本当は帰ってきたくなかった。
でも、お金も無い私の帰る場所はここしか無かった。


ーガチャ


母「なんであんたがここに来るのよ」

「ご、ごめんなさい…」

母「はやく出て行ってちょうだい。ここはあんたが帰ってくる場所じゃないのよ。」

「お母さん…ここに住まわせてください…」

母「ふざけないでちょうだい!!!!」


お母さんは思いっきり私の頬を殴った。

悲しくて、痛くて、涙が溢れ出してきた。


母「また泣くの?本当に面倒臭い。あの金持ちの男に捨てられたの?」

「…」

母「そうよね。あんたみたいな子捨てられて当然だものね」


お母さんは笑いだした。

そしてその後、私は殴られ続け意識を失った。


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