キミと私のひと夏の恋
ー工藤ー


手術は無事成功した。


「ちひろ?わかるか?」


ちひろは、頷いた。


「手術成功したぞ。」


ちひろは少し微笑んだ。


「また明日来る。今日はゆっくり休め。」


そういい、俺は部屋を後にした。



医局へ戻った俺は、血がついた1枚の紙を広げていた。

俺の目からは次から次へと涙が溢れだした。


「クソっ!!!!」


ドンっ!!!

俺は自分の机を思いっきり殴った。




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