キミと私のひと夏の恋
ーちひろー


ゆうた「おい、どうした」


俺は何も言わずゆうたに手紙を差し出した。


ゆうた「…なんだよ、これ…」

「…」

みつき「かのんちゃん…」


俺は病室を飛び出した。

ゆうた「ちひろっ!!!」


俺は工藤の居る医局へ向かった。


ーガシャン


「工藤っ!!どうゆう事だよっ!!!!」


俺は工藤を突き飛ばし問いただした

しかし、工藤は床に倒れ込み、俯いたまま何も言わなかった。

「おい!!なんか言えよ!!」


俺は工藤の目の前に座り込んだ。

そして、俺は直ぐに後悔した。


工藤の目は泣き腫らし、さっきは気付かなかったが、頬は少し痩せていた。


工藤「ごめん…。全部俺のせいだ…」


いつも強気な工藤が、弱々しく呟いた。


俺は何も言えず、しばらく動けずにいた。



ーガチャ


ゆうた「ちひろっ!!」


この状況を見た2人が何かを察し、俺の手を引き病室へ戻った。



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