濃密に溶かしてあげる

ーside貴也ー

どうしても、手に入れたい

何度伝えても、答えは決まってNOだった

諦める気はない

だけど、このままじゃ変わらない

「なら、試させてくれ、、、」

俺の言葉に動揺を見せた杏を、俺はじっと見つめた

杏は真意を悟ったのか、それに応えるようにキスを
くれた。

そこからはもう歯止めが利かなかった

心は手にはいらない。

身体を重ねながら行き場のない感情が入り乱れて、
胸が締め付けられる思いだった


杏、お前はどうしたら心を開くんだ?

愛してるんだ、、、




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