濃密に溶かしてあげる
本当世話が焼けると、二度目の大きな溜め息をつく

あー、ダメだ。

頭が付いてこない

「琴美、鮫島はどこ?」
「あー、朝一に会議室籠ってるよ。プレゼンの練習
だとか言ってたけど。」
「わかった。ちょっと抜ける」
「はいはーい。ごゆっくりー、未来の奥様」

琴美の茶化しを無視して私は会議室へ向かった

ちゃんと説明してもらおうじゃない

よくも騙してくれたわね

鮫島、覚悟なさい。


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