ネェ、オレヲアイシテ?Ⅲ~Promise or Secrets~
「――そんなことないっ!!」
勢いよく俺は美桜を抱きしめた。
「……俺は、あの日美桜に拾われて良かったと思ってる! あんたがいなかったら死んでた。あんたがいたから生きられた。あんたがいたから、LOVEにいていいんだって思えた。……バレるまででもいていいって言われて嬉しかった。いつだって、追い出されるのが当たり前だったから」
俺の腰に腕を回し、美桜は笑う。
「……ありがとな。あんたを拾ってよかったよ、紅葉。
もう、好きに生きろ。追い出されるのが当たり前だのはもうとっくの昔なんだよ。だから、少しずつ、お前のペースでいいから、病院ちゃんと行ったり、やりたいこと探したりして、もっとやりたいように生きろ。な?」
「でも「でもじゃねぇんだよ。もっとちゃんと生きろ。全部諦めんな。な? それで、いつか報告に来いよ。ありのままのお前を愛してくれる女ができたら。そんときは二人で飲み行こう」
何も言わず、俺は頷いた。
「……絶対、俺みたいに私利私欲だけで動く人間にはなるなよ。LOVEは自力で立て直す。心配すんな。だから、やりたいようにやれ。な?」
美桜を強く抱き締めて、俺は何度も何度も頷いた。