ネェ、オレヲアイシテ?Ⅲ~Promise or Secrets~
「……気は晴れました?」
美桜の病室を出た俺に、光輝が尋ねてくる。
どうやら、病室の前で待ってくれていたらしい。
「ああ、そうだな」
「……そうですか。なら、俺達の家に行きましょしょう?」
「光輝、俺は……」
歓迎されてるのはわかったけど、本当に一緒に
暮らしていいのかよくわからなかった。
「行かないって言うつもりなら、そう言っても意地でも連れてく気なのでムダですけど、なんですか」
「……はぁ。本当にお前って世話焼くの好きだな。……ありがとな」
ため息をついたあと、呆れたように笑って俺は言った。
「はい!」
光輝は、元気よく笑って返事をした。