ネェ、オレヲアイシテ?Ⅲ~Promise or Secrets~


「……気は晴れました?」

美桜の病室を出た俺に、光輝が尋ねてくる。

どうやら、病室の前で待ってくれていたらしい。

「ああ、そうだな」


「……そうですか。なら、俺達の家に行きましょしょう?」


「光輝、俺は……」

歓迎されてるのはわかったけど、本当に一緒に
暮らしていいのかよくわからなかった。


「行かないって言うつもりなら、そう言っても意地でも連れてく気なのでムダですけど、なんですか」

「……はぁ。本当にお前って世話焼くの好きだな。……ありがとな」

ため息をついたあと、呆れたように笑って俺は言った。

「はい!」

光輝は、元気よく笑って返事をした。



< 107 / 139 >

この作品をシェア

pagetop