ネェ、オレヲアイシテ?Ⅲ~Promise or Secrets~
「「ただいまー!!」」
物思いに沈んでいたら、いつの間に時間が経っていたのか、声を揃えてそう言い、妖斗と翼咲が帰ってきた。
「……お帰り、妖斗、翼咲」
俺は慌てて下に降りて、なんとかいつも通りそう言いきった。
「あれ光にぃ、兄さんは?」
妖斗が、そう首を傾げて聞いてきた。
「……ん? 会わなかったか? もうとっくに病院での検診は終わってるハズだから、妖斗達を迎えに行ったのかと思ったんだけど」
— —まさか、空我先生、勝手にあいつに喧嘩のレクチャーを……?
嫌な予感がして、俺は急いで先生に電話をかけた。