ネェ、オレヲアイシテ?Ⅲ~Promise or Secrets~
神様がいるなら。
「「ただいまー」」
「お帰り光輝、兄さん」
「兄さん!! お帰りっ!」
俺達が帰ってくると、リビングで待ってたのか、すぐに翼咲と妖斗が出迎えてくれた。
妖斗は声を上げて、兄さんに抱きつく。
「……ん、ただいま。心配かけて悪かったな、妖斗」
妖斗の頭を撫でて、兄さんは笑った。
「んーん、大丈夫」
兄さんの手に頬をあてて、妖斗は満足そうに笑った。
「……翼咲、ちょっといいか」
そんな仲睦まじい二人から目線を外し、俺は小声で、翼咲に声をかけた。