ネェ、オレヲアイシテ?Ⅲ~Promise or Secrets~
「妖……斗……」
「光輝? 翼咲? どうしたんだよ? そんなに大声出して。それに、妖斗は?」
俺が小声で呟いたその時、
兄さんが、部屋に入って来てしまった。
どうやら、運の悪さというのは重なるらしい。
「あっ、妖斗は…「利亜! 育て親だった利亜がさっき釈放されたらしくて、会いに行ったんだよ。色々話したいこともあるみたいだからさ」
戸惑っている俺をフォローするかのように、翼咲は嘘をついた。
「えっ、光輝、それって大丈夫なのか?」
「……ああ。何かあったらすぐ連絡するように言ってあるし、それに、朔乃と合流してから行くみたいだから」
兄さんに確認をされ、俺もそう咄嗟に嘘をついた。