ネェ、オレヲアイシテ?Ⅲ~Promise or Secrets~


「……そんなことより、光輝早く飯作れよ!腹減った!」

 俺の肩を叩いて、翼咲は笑った。

「ああ、作る。翼咲、お前も手伝え」

「へいへい」

 
**

 ――バンッ!!

「ふざけんな!! 逃がしてんじゃねぇよ! 」

 夕食を食べ終わった兄さんが部屋に戻った直後、俺は翼咲に、頬を思いっきり叩かれた。

「分かってる。……妖斗は必ず見つける」

 ぎゅっと拳を握りしめて、俺は言う。

「……あぁ、当然だ」


 苦虫をかみ潰すような顔をした後、翼咲はしっかりと頷いた。


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