ネェ、オレヲアイシテ?Ⅲ~Promise or Secrets~
こんなことになると思ってなかった。
「――着いてきて、妖斗」
麗羅さんは目を見開いた後、そう静かに告げてきた。
連れてこられたのは、ジュエリーの中ではなく、その近くにある、【LOVE】という名のホストクラブだった。
てっきり、ジュエリーで雇われるか、また家で売色三昧の日々になるかと思ったのに。
「あの、麗羅さん……「私はね、今の仕事に誇りを持ってるの。だから、妖斗みたいな未成年を家に匿ったり、雇ったりするのは勘弁なのよ。だからね……雇い先を紹介してあげる。それがここ、LOVEよ」
「お姉さん、少しよってかない?」
麗羅さんにそんなふうに声をかけて、客引きをしてくる男達が目に映った。麗羅さんはその声を無視して、裏口から店に入った。
俺は慌てて、その後を追った。