ネェ、オレヲアイシテ?Ⅲ~Promise or Secrets~
――くそが!!
クソッ!!
コンビニに駆け込み、俺は、雑にATMにカードを突っ込んだ。
「妖斗、よろしく」
そして、さっき言われた4桁の暗唱番号――4649を、震えながら打った。
金を引き落とす前に残高照会してみると、カードにはいっていたのは、一千万だった。
給料の半分どころか、全額入ってるじゃねぇかよ……。
誰かにバレないよう、フードを深く被りなから、俺は静かに泣いた。
俺じゃ、紅葉さんを助けに行けない……。まだ、そんなことできるほど、強くなれてない……。
その事実が、どうしようもなく悲しかった。