ネェ、オレヲアイシテ?Ⅲ~Promise or Secrets~


「光輝……」

 面会室を出た俺の肩を、聖理奈が掴んだ。


「分かってる。妖斗は、意地でも連れ戻す!聖理奈、真凛、近くにあるホストクラブ、白龍の奴らと片っ端っから回ってくれるか?


 翼咲は朔に連絡とって、母親が店にいるか確認しとけ。そんで、俺と一緒に来い。――麗羅の所に行くぞ」


「……ああ」


「……ホストクラブって、紹介されたところがそっちかもってこと? ……わかったわ。一大事だもんね。しょうがないから、真凛と二手に分かれて回ってくるわ」


 ホストクラブに入るのが嫌なのか顔をしかめた後、聖理奈は、渋々と頷いた。


 ……待ってろよ、妖斗。光のある世界が似合わないなんて、そんなのはどうせ、利亜の決めつけだ。


 ――絶対に連れ戻す。


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