ネェ、オレヲアイシテ?Ⅲ~Promise or Secrets~
「いらっしゃいませ、ジュエリーへようこそ。ママの麗羅です」
案内された席に来た麗羅を見て、俺と翼咲と朔は顔をしかめた。
「……麗羅、妖斗の居場所を教えろ」
着物を着ている麗羅を睨んで、俺は言った。
「ここには、妖斗なんて子はいません」
「には? じゃあ他の場所にいるんだな?」
「さっさと吐け」
首を降った麗羅を睨んだまま、俺と翼咲は言った。
「私に、それを貴方達に教える義理があるんですか? あの子が言ったんですよ、自分を売ってくださいって」
ドキッと、心臓を抉られたような錯覚がした。
……聞きたくなかったんだ、そんな言葉は。あいつが、残りの人生を人生をかけてしまったなんて話は。
妖斗……。
――バン!!
その時、ジュエリーの中に、白龍の下っ端の奴が大急ぎで入ってきた。
「総長! 妖斗の情報入りました!
ここから少し先にあるホストクラブのLOVEにいるとのことです!!」
「でかした!」
そう言うと、俺は翼咲と朔と顔を見合わせ、ジュエリーを後にした。