ネェ、オレヲアイシテ?Ⅲ~Promise or Secrets~


 「翼咲!妖斗見つかったのか?」

202号室を出ると、2階の階段のそばに翼咲がいた。


「……いや、まだ。でも、居場所はわかった。麗羅と朔の母親が一肌脱いでくれてさ、妖斗の体にある発信機を受信してる端末、利亜の家で見つけてくれたらしい」

 
「発信機って……」

 俺は目を見開いてつぶやく。

「大晦日の時、妖斗がどこにいんのかあいつ人たくさんいるのにすぐ見破ったじゃん。それ、多分これが理由だ。もちろん、妖斗を今までいたぶってきたからってのもあるとは思うけど」

 ポケットから携帯のようなものを取りだし、翼咲は言う。


「へぇ、発信機ねぇ……。それなら、もしかしたら今頃妖斗は大変かもな」
 


 俺を追って202号室からでてきた紅葉さんか、とんでもないことをいってのける。

「「は?」」

俺達は目を見開いた。



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