ネェ、オレヲアイシテ?Ⅲ~Promise or Secrets~
「ここでいいです、ありがとうございました」
「……はい。お会計は3100円です」
公園で止めたからか、首を傾げながら、そうタクシーの運転手は言った。
「はぁ……ここまでくれば、大丈夫か?」
膝に手をつき、ため息を吐く。
「……大丈夫だよ……なっ!?」
息を整えてから顔を上げた後、俺は思わず目を見開いた。
公園のブランコに、兄さんが乗っているように見えたから。
「……よう、妖斗」
俺の方に振り向いて声をかけてきた人は、紛れもなく兄さんだったんだ。
「なっ、なんで……」
俺は震えた声を出して言った。