ネェ、オレヲアイシテ?Ⅲ~Promise or Secrets~
「……ごめん、心配かけて」
「んーん。いいよ別に。……俺が悪いし。色々、気づいてたんだろ?」
頭を掻きながら、兄さんは罰が悪そうに俺から目を逸らした。
「色々って……」
「俺の体のこと。……妖斗なりに考えて、金稼ごうとしてくれたんだよな」
顔を俯かせて、ブランコを揺らしながら、兄さんは言葉を紡いだ。
「……ごめんな。 そもそもお前に、総長ができるかわからないことを隠したのが間違いだったんだ。
お前相手で、ずっと隠せるわけないのにな」
顔に手を当てて、まるで自分自身に呆れてるかのような態度で、兄さんは言った。
「兄さん……」
「妖斗、……俺、総長はしたいよ。でもさ、頭が回るわけでも、喧嘩が強い訳でもないんだし、俺にやる資格なんて、これっぽっちもないよ。
それに、こんな体じゃ、いつまで生きれるかわかんないしさ」
顔を俯かせながら、今にも泣きそうな声を出して、兄さんは言う。