ネェ、オレヲアイシテ?Ⅲ~Promise or Secrets~
「兄さん……」
気づいてなかった。
いつの間にか、俺の想いが兄さんにとって、重荷になっていたことに。
「したいならしてよ。総長になるのに資格とか、いらないんだから。でも、……兄さんがやるの少しでも嫌だと思うなら、しなくていい」
「妖斗……」
驚いた顔をして、兄さんは俺を見た。
「俺は兄さんが生きてるだけでいい。それだけで、俺は幸せ……」
兄さんに抱きついて、俺は笑って言う。
「妖斗……ごめんな」
「ううん。いいよ。でも、生きれるかわかんないとか、二度と言わないで。……俺はもう兄さんがいなきゃ、生きていけないから」