A
<良李side>
ウィーン 自動ドアが開く。
僕は学校から帰ってコンビニに来ている。なぜ来たかと言うと
『お兄ちゃーんパパが結李亜(ゆりあ)のチョコたべたのー今日学校終わったら食べようと思ってたのにーーーうわあああああん』
と、玄関入った瞬間しがみついて泣かれたから。
「これとー、僕もお菓子たべようか……な!」
呟いて歩いていると
え、なんで相馬が?
学校の外で相馬を見たのは初めてで、もちろん私服を見たのも初めてだった。
制服とはガラッと雰囲気が変わり、ジーンズにパーカーというラフな格好なのに相馬が着るとブランド物のようだった。
それより僕が驚いたのは左手に持つ買い物カゴに入った大量の缶ビール。
「あのっ!」
咄嗟にレジに向かおうとする相馬の腕を掴んで引き止めてしまった。
「おっお酒!そんなに飲んだら体に悪いと思います。」
「あぁ?」
僕が人に注意するなんて
でも飲みすぎると脳が萎縮するとか聞いたことあるし、
しかもこんな所先生にでも見られたら確実に退学になる。
そうなったら体育館にはもう来ない。そんなの僕が嫌だ。
こんなグルグルする気持ち初めて。
この時のハッキリとした気持ちに良李はようやく自分の気持ちを認めた。
ウィーン 自動ドアが開く。
僕は学校から帰ってコンビニに来ている。なぜ来たかと言うと
『お兄ちゃーんパパが結李亜(ゆりあ)のチョコたべたのー今日学校終わったら食べようと思ってたのにーーーうわあああああん』
と、玄関入った瞬間しがみついて泣かれたから。
「これとー、僕もお菓子たべようか……な!」
呟いて歩いていると
え、なんで相馬が?
学校の外で相馬を見たのは初めてで、もちろん私服を見たのも初めてだった。
制服とはガラッと雰囲気が変わり、ジーンズにパーカーというラフな格好なのに相馬が着るとブランド物のようだった。
それより僕が驚いたのは左手に持つ買い物カゴに入った大量の缶ビール。
「あのっ!」
咄嗟にレジに向かおうとする相馬の腕を掴んで引き止めてしまった。
「おっお酒!そんなに飲んだら体に悪いと思います。」
「あぁ?」
僕が人に注意するなんて
でも飲みすぎると脳が萎縮するとか聞いたことあるし、
しかもこんな所先生にでも見られたら確実に退学になる。
そうなったら体育館にはもう来ない。そんなの僕が嫌だ。
こんなグルグルする気持ち初めて。
この時のハッキリとした気持ちに良李はようやく自分の気持ちを認めた。