そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
GMはリビングに戻ると、柳本さんから書類を受け取りぱらぱらとめくった。
「今日はわざわざすまなかったな。助かったよ」
「いや、帰り道だからどうってことないさ。それじゃ、お邪魔虫はそろそろ退散するよ」
柳本さんは私にわざとらしく目くばせすると立ち上がった。
お邪魔虫なんかじゃないのに。
そんな風に言われたら変に意識して顔が熱くなる。
そういえば、香織との約束をまだ果たせてなかったな。
今なら言えるかもしれない。
「あの・・・・・・」
思わずソファーから立ち上がり、ジャケットを羽織った柳本さんを引き留める。
「ん?」
柳本さんが小首を傾げて振り返った。
「あの、この間はおいしいお食事ありがとうございました。よかったら、今度の発表会が終わったら打ち上げ兼ねてお食事会なんていかがでしょうか?もちろん、うちの会社の方で負担させて頂きますので」
「いいの?」
柳本さんは少し困ったような顔をしてGMの方に視線をやる。
GMはまるで聞こえていないかのように無表情のまま、柳本さんと私のカップを持ってキッチンに入って行った。
「あの、先日打ち合わせに同席していた営業の矢田香織も一緒に行かせていただく事になると思いますがよろしいですか?」
「了解、ありがとう。それよりも、まずは来週の発表会を成功させなくちゃね。明後日の最終打ち合わせもよろしく。デザイナーと色々相談したんだけど、なかなか素敵なセッティングになると思うよ」
「色々お任せしてしまって・・・・・・本当にありがとうございました。ではまた週明けに」
私は香織との約束をようやく果たせたことと、目の前に迫った発表会もようやく準備が整い仕上げの段階に入っていることにホッとして柳本さんに微笑む。
「話はもう終わった?」
そこへ、GMが憮然とした表情のまま戻ってきた。
「機嫌悪そうな顔して、ひょっとして俺と岩倉さんに妬いてる?」
「ばか。二人の話なんか全く興味ない。俺がいちゃ話しにくいかと思って席を外していただけだ」
「ふぅん」
柳本さんはニヤニヤ笑いながらGMの様子を伺っている。
「話が済んだなら早く帰れ」
GMは腕を組み、無愛想な声でそう言うと柳本さんの背中をポンと押した。
「今日はわざわざすまなかったな。助かったよ」
「いや、帰り道だからどうってことないさ。それじゃ、お邪魔虫はそろそろ退散するよ」
柳本さんは私にわざとらしく目くばせすると立ち上がった。
お邪魔虫なんかじゃないのに。
そんな風に言われたら変に意識して顔が熱くなる。
そういえば、香織との約束をまだ果たせてなかったな。
今なら言えるかもしれない。
「あの・・・・・・」
思わずソファーから立ち上がり、ジャケットを羽織った柳本さんを引き留める。
「ん?」
柳本さんが小首を傾げて振り返った。
「あの、この間はおいしいお食事ありがとうございました。よかったら、今度の発表会が終わったら打ち上げ兼ねてお食事会なんていかがでしょうか?もちろん、うちの会社の方で負担させて頂きますので」
「いいの?」
柳本さんは少し困ったような顔をしてGMの方に視線をやる。
GMはまるで聞こえていないかのように無表情のまま、柳本さんと私のカップを持ってキッチンに入って行った。
「あの、先日打ち合わせに同席していた営業の矢田香織も一緒に行かせていただく事になると思いますがよろしいですか?」
「了解、ありがとう。それよりも、まずは来週の発表会を成功させなくちゃね。明後日の最終打ち合わせもよろしく。デザイナーと色々相談したんだけど、なかなか素敵なセッティングになると思うよ」
「色々お任せしてしまって・・・・・・本当にありがとうございました。ではまた週明けに」
私は香織との約束をようやく果たせたことと、目の前に迫った発表会もようやく準備が整い仕上げの段階に入っていることにホッとして柳本さんに微笑む。
「話はもう終わった?」
そこへ、GMが憮然とした表情のまま戻ってきた。
「機嫌悪そうな顔して、ひょっとして俺と岩倉さんに妬いてる?」
「ばか。二人の話なんか全く興味ない。俺がいちゃ話しにくいかと思って席を外していただけだ」
「ふぅん」
柳本さんはニヤニヤ笑いながらGMの様子を伺っている。
「話が済んだなら早く帰れ」
GMは腕を組み、無愛想な声でそう言うと柳本さんの背中をポンと押した。