そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
彼は私をソファーの上にそっと寝かせた。
そして、ソファーの背に置いてあった毛布を私の体の上にかける。
「ちょっと熱計ってみろ。俺の感覚では相当高い熱が出てる」
東條さんに手渡された体温計を言われるがまま脇に挟んだ。
私が計り終えた体温計を見ながら東條さんは眉間に皺を寄せた。
「今日は仕事は休んだ方がよさそうだな」
案の定、高熱でとても出勤できる状態ではなかった。
彼は手を顎に当てたまま、難しい顔をして何かを考えている。
そして、ジャケットの内ポケットから自分のスマホを取り出し耳に当てた。
「おはよう。朝早くにすまない」
どこかに電話をかけてるの?
熱と体の重たさに、次第にその様子も輪郭がぼんやりとしてくる。
「今日の脇田商事との会議の打ち合わせだが、急用で行けなくなった。会議自体は確か10時からだったよな?ああ、わかってる。それまでには必ず向かうから。昨晩柳本に届けてもらった資料を見て、気になる箇所については柳本のメールに連絡しておく。すまないが、それで対応してくれ」
え?
ひょっとして打ち合わせのキャンセルの連絡してるの?
東條さんは、短く息を吐くとスマホを再び内ポケットに直した。
「予定変更だ。とりあえず、このまま高熱の君を放っては行けない。俺が時々無理言って早朝から診てもらえる診療所があるからこれからいくぞ」
「そんな。私は大丈夫ですから・・・・・・」
優しく微笑む彼を見つめながら、胸がドキドキしていた。
どうして、こんなに優しくしてくれるの?
その直後、私の気持ちにふいに崖から突き落とされるような衝撃が走った。
そして、ソファーの背に置いてあった毛布を私の体の上にかける。
「ちょっと熱計ってみろ。俺の感覚では相当高い熱が出てる」
東條さんに手渡された体温計を言われるがまま脇に挟んだ。
私が計り終えた体温計を見ながら東條さんは眉間に皺を寄せた。
「今日は仕事は休んだ方がよさそうだな」
案の定、高熱でとても出勤できる状態ではなかった。
彼は手を顎に当てたまま、難しい顔をして何かを考えている。
そして、ジャケットの内ポケットから自分のスマホを取り出し耳に当てた。
「おはよう。朝早くにすまない」
どこかに電話をかけてるの?
熱と体の重たさに、次第にその様子も輪郭がぼんやりとしてくる。
「今日の脇田商事との会議の打ち合わせだが、急用で行けなくなった。会議自体は確か10時からだったよな?ああ、わかってる。それまでには必ず向かうから。昨晩柳本に届けてもらった資料を見て、気になる箇所については柳本のメールに連絡しておく。すまないが、それで対応してくれ」
え?
ひょっとして打ち合わせのキャンセルの連絡してるの?
東條さんは、短く息を吐くとスマホを再び内ポケットに直した。
「予定変更だ。とりあえず、このまま高熱の君を放っては行けない。俺が時々無理言って早朝から診てもらえる診療所があるからこれからいくぞ」
「そんな。私は大丈夫ですから・・・・・・」
優しく微笑む彼を見つめながら、胸がドキドキしていた。
どうして、こんなに優しくしてくれるの?
その直後、私の気持ちにふいに崖から突き落とされるような衝撃が走った。