そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
「柳本さん・・・・・・?」
「ごめん、驚かせたね。どうしても大智は会議に出席しなくちゃならなかったから俺が代わりに来たんだ」
「ここは?」
「大智から聞いたかもしれないけれど、東條家御用達の緊急診療所。岩倉さんが高熱に浮かされて急に意識がなくなったから慌てて大智がここに運んだんだ。点滴で容態が安定してきたから俺とバトンタッチした」
「そうだったんですね。柳本さんもお忙しいのにすみません」
「極度の疲労と、そこに達の悪い細菌に感染して肺炎一歩手前だったらしい。ひとまず点滴が終わったら帰っていいってさ」
そうだったんだ。
せっかく柳本さんが忙しい中顔を出してくれているのに、ちっとも気持ちが上がらない自分が嫌になる。
ベッドの横の丸椅子に座る柳本さんが突然私の額に手を当ててきた。
冷たい。
東條さんが頬に触れた手よりも冷たくて細い指。
「まだ高いな。とりあえず、俺が大智の家まで岩倉さんを送り届けるよう言われてるから点滴が終わるまでゆっくり休んでて。俺がここにいちゃ寝にくいだろうから、終わるまで外で待ってるよ」
「はい。色々とありがとうございます」
柳本さんは優しい目で頷くと部屋を出ていった。
ああ、情けない。
皆に迷惑かけてる。
しかも来週に控えた発表会の準備や海外からの溜まってるメールも処理したいのに。
早く治さなくちゃ。
これ以上、東條さんや柳本さんに迷惑かけられない。
あと半分残った点滴剤を見つめながらゆっくりと目をつむった。
「ごめん、驚かせたね。どうしても大智は会議に出席しなくちゃならなかったから俺が代わりに来たんだ」
「ここは?」
「大智から聞いたかもしれないけれど、東條家御用達の緊急診療所。岩倉さんが高熱に浮かされて急に意識がなくなったから慌てて大智がここに運んだんだ。点滴で容態が安定してきたから俺とバトンタッチした」
「そうだったんですね。柳本さんもお忙しいのにすみません」
「極度の疲労と、そこに達の悪い細菌に感染して肺炎一歩手前だったらしい。ひとまず点滴が終わったら帰っていいってさ」
そうだったんだ。
せっかく柳本さんが忙しい中顔を出してくれているのに、ちっとも気持ちが上がらない自分が嫌になる。
ベッドの横の丸椅子に座る柳本さんが突然私の額に手を当ててきた。
冷たい。
東條さんが頬に触れた手よりも冷たくて細い指。
「まだ高いな。とりあえず、俺が大智の家まで岩倉さんを送り届けるよう言われてるから点滴が終わるまでゆっくり休んでて。俺がここにいちゃ寝にくいだろうから、終わるまで外で待ってるよ」
「はい。色々とありがとうございます」
柳本さんは優しい目で頷くと部屋を出ていった。
ああ、情けない。
皆に迷惑かけてる。
しかも来週に控えた発表会の準備や海外からの溜まってるメールも処理したいのに。
早く治さなくちゃ。
これ以上、東條さんや柳本さんに迷惑かけられない。
あと半分残った点滴剤を見つめながらゆっくりと目をつむった。