そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
随分長い間寝ていたのか、目を開けると部屋の窓から見える空は真っ暗だった。
スマホを開けると、もう19時過ぎ。
香織から何回も電話が入っている。
きっと急に休んだから心配してかけてきてくれたんだろう。
さすがに電話をする気力はなかったので、LINEで【大丈夫だよー。また連絡する】とだけ送っておいた。
柳本さんがサイドテーブルに置いてくれたスポーツドリンクを飲むためにゆっくりと体を起こす。
朝よりも体が軽くなり、熱も幾分下がったような気がする。
起きたついでにトイレに行こうと思いベッド脇のスリッパを履いて部屋から出ると、リビングに明かりが灯っていることに気づいた。
東條さん?
遅くなるって言ってたけど、もしかして早く帰ってきてくれたの?
僅かにふらつく体を壁で支えながらゆっくりと明かりの方へ向かう。
リビングではなく、キッチンに誰かがいる気配がする。
恐る恐るキッチンを覗くと、柳本さんが鍋に火を付けているところだった。
「や、柳本さん?」
「うわっ!」
私が声をかけるとほぼ同時に柳本さんが驚いた表情で私の方に顔を向ける。
「岩倉さんかぁ、驚かさないでくれよ」
柳本さんは額に手をやったままうつむき、気持ちを落ち着けるかのように深く息を吐いた。
「まさかキッチンに柳本さんがいるなんて思わなかったから」
東條さんだと思っていた私の心臓は一気に鎮まっていく。
「確かにそうだよね。大智に頼まれて雑炊作ってるんだ。岩倉さんの分と俺の分。大智は外で食べてくるらしくて、岩倉さんに晩飯食べさせてくれって帰り際いきなり頼まれてさ」
「そうなんですか。すみません、何から何まで」
柳本さんも本当に今日は厄日以外の何ものでもない。
東條さんに頼まれたとはいえ、私のお世話係を仰せつかって。
スマホを開けると、もう19時過ぎ。
香織から何回も電話が入っている。
きっと急に休んだから心配してかけてきてくれたんだろう。
さすがに電話をする気力はなかったので、LINEで【大丈夫だよー。また連絡する】とだけ送っておいた。
柳本さんがサイドテーブルに置いてくれたスポーツドリンクを飲むためにゆっくりと体を起こす。
朝よりも体が軽くなり、熱も幾分下がったような気がする。
起きたついでにトイレに行こうと思いベッド脇のスリッパを履いて部屋から出ると、リビングに明かりが灯っていることに気づいた。
東條さん?
遅くなるって言ってたけど、もしかして早く帰ってきてくれたの?
僅かにふらつく体を壁で支えながらゆっくりと明かりの方へ向かう。
リビングではなく、キッチンに誰かがいる気配がする。
恐る恐るキッチンを覗くと、柳本さんが鍋に火を付けているところだった。
「や、柳本さん?」
「うわっ!」
私が声をかけるとほぼ同時に柳本さんが驚いた表情で私の方に顔を向ける。
「岩倉さんかぁ、驚かさないでくれよ」
柳本さんは額に手をやったままうつむき、気持ちを落ち着けるかのように深く息を吐いた。
「まさかキッチンに柳本さんがいるなんて思わなかったから」
東條さんだと思っていた私の心臓は一気に鎮まっていく。
「確かにそうだよね。大智に頼まれて雑炊作ってるんだ。岩倉さんの分と俺の分。大智は外で食べてくるらしくて、岩倉さんに晩飯食べさせてくれって帰り際いきなり頼まれてさ」
「そうなんですか。すみません、何から何まで」
柳本さんも本当に今日は厄日以外の何ものでもない。
東條さんに頼まれたとはいえ、私のお世話係を仰せつかって。