そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
「それはいいんだけど、寝ててなくて大丈夫なの?」
柳本さんは鍋に蓋をすると、捲り上げた袖を下ろしながらこちらに近づいてくる。
「はい、ありがとうございます。もう随分体も楽になりました」
そう言って、壁から体を離し頭を下げようとしたら、ふわっと体が波にのまれたように揺らいだ。
「危ない!」
その時、柳本さんは倒れそうになった私の体を抱き留める。
柳本さんの顔が近い。
涼しげな彼の目元が揺れる前髪の奥で心配そうに私を見つめていた。
「大丈夫?」
そう言うと、すっと顔を上げ前を向き私の体を支えながらソファーに移動する。
そして、ゆっくりとソファーに下ろされた。
「まだ起きちゃダメだよ。完全に熱が下がらるまでは安静にとないと医者も言ってたぞ」
柳本さんは私と目を合わせないまま、前髪を掻き上げキッチンに戻った。
「もうすぐできるから待ってて」
キッチンから声がする。
東條さんの家で柳本さんと二人きりなんてなんだか落ち着かない。
さっき抱き留められた時の柳本さんの目がいつもと違うような気がしたことも影響してるのかかもしれないけど。
気を取り直して、普通の会話を投げかけてみた。
「柳本さんて、お料理するんですか?」
「ああ、たまにね。一人暮らしだし」
「一人?彼女はいないんですか?」
香織のために冗談ぽく探ってみる。
しばらくの沈黙の後、柳本さんが静かな声で答えた。
「いないって言ったら、岩倉さんは俺の彼女になってくれる?」
「え?」
まさかの返答に思わずゴクンと唾を飲み込む。
柳本さんは鍋に蓋をすると、捲り上げた袖を下ろしながらこちらに近づいてくる。
「はい、ありがとうございます。もう随分体も楽になりました」
そう言って、壁から体を離し頭を下げようとしたら、ふわっと体が波にのまれたように揺らいだ。
「危ない!」
その時、柳本さんは倒れそうになった私の体を抱き留める。
柳本さんの顔が近い。
涼しげな彼の目元が揺れる前髪の奥で心配そうに私を見つめていた。
「大丈夫?」
そう言うと、すっと顔を上げ前を向き私の体を支えながらソファーに移動する。
そして、ゆっくりとソファーに下ろされた。
「まだ起きちゃダメだよ。完全に熱が下がらるまでは安静にとないと医者も言ってたぞ」
柳本さんは私と目を合わせないまま、前髪を掻き上げキッチンに戻った。
「もうすぐできるから待ってて」
キッチンから声がする。
東條さんの家で柳本さんと二人きりなんてなんだか落ち着かない。
さっき抱き留められた時の柳本さんの目がいつもと違うような気がしたことも影響してるのかかもしれないけど。
気を取り直して、普通の会話を投げかけてみた。
「柳本さんて、お料理するんですか?」
「ああ、たまにね。一人暮らしだし」
「一人?彼女はいないんですか?」
香織のために冗談ぽく探ってみる。
しばらくの沈黙の後、柳本さんが静かな声で答えた。
「いないって言ったら、岩倉さんは俺の彼女になってくれる?」
「え?」
まさかの返答に思わずゴクンと唾を飲み込む。