そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
「あ、すみません。大丈夫です」
「大丈夫のような顔はしていないけど、とりあえず部屋に戻ろう」
私は柳本さんに促されてゆっくりと立ち上がり、部屋に連れていってもらった。
熱のせいなのか、さっきの話に動揺しているからなのかわからないけれど、体が震えて歩くのもやっとだった。
ベッドに横になると、柳本さんは優しく微笑む。
「雑炊は置いておくから。大智が帰ってきて、また食べたくなったら温めてもらったらいいよ」
「はい、ありがとうございます」
なんとか震える声で柳本さんにお礼を告げる。
「あの。東條さんは今どちらに行かれてるんですか?」
早く顔が見たい。
色んな不安が私に押し寄せてどうにかなってしまいそうだった。
「秘書の山村さんと打ち合わせだとか言ってたけど。さっきメールがあって21時までには帰るって」
「山村さんと?」
「ああ、多分仕事の打ち合わせだと思うよ」
山村さんの赤い唇が思い出される。
それだけで、胸が苦しくなった。
でも、今はそれ以上にどんな顔をして東條さんに会えばいいのかわからない。
はっきり尋ねた方がいいんだろうか。放火のこと。
「あ。さっきの話は大智には内緒でね。また余計なこと話しやがってって怒られるから」
「・・・・・・はい」
聞いちゃダメな話だよね。やっぱり。
私は小さく頷くと、布団を首の下まで持ち上げた。
「俺はとりあえず大智が帰ってくるまでは心配だからここにいるよ。何かあったら呼んで」
泣いてしまいそうになる自分と戦いながら、優しい柳本さんに頷く。
彼は、口もとを緩めて頷くと部屋の扉を閉めた。
「大丈夫のような顔はしていないけど、とりあえず部屋に戻ろう」
私は柳本さんに促されてゆっくりと立ち上がり、部屋に連れていってもらった。
熱のせいなのか、さっきの話に動揺しているからなのかわからないけれど、体が震えて歩くのもやっとだった。
ベッドに横になると、柳本さんは優しく微笑む。
「雑炊は置いておくから。大智が帰ってきて、また食べたくなったら温めてもらったらいいよ」
「はい、ありがとうございます」
なんとか震える声で柳本さんにお礼を告げる。
「あの。東條さんは今どちらに行かれてるんですか?」
早く顔が見たい。
色んな不安が私に押し寄せてどうにかなってしまいそうだった。
「秘書の山村さんと打ち合わせだとか言ってたけど。さっきメールがあって21時までには帰るって」
「山村さんと?」
「ああ、多分仕事の打ち合わせだと思うよ」
山村さんの赤い唇が思い出される。
それだけで、胸が苦しくなった。
でも、今はそれ以上にどんな顔をして東條さんに会えばいいのかわからない。
はっきり尋ねた方がいいんだろうか。放火のこと。
「あ。さっきの話は大智には内緒でね。また余計なこと話しやがってって怒られるから」
「・・・・・・はい」
聞いちゃダメな話だよね。やっぱり。
私は小さく頷くと、布団を首の下まで持ち上げた。
「俺はとりあえず大智が帰ってくるまでは心配だからここにいるよ。何かあったら呼んで」
泣いてしまいそうになる自分と戦いながら、優しい柳本さんに頷く。
彼は、口もとを緩めて頷くと部屋の扉を閉めた。