そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
額から手のひらが離れ、部屋を出て行こうとした東條さんを呼び止めた。
「あのっ!」
「ん?」
東條さんは扉の前で振り返る。
「どうして・・・・・・どうして東條さんは私に親切にして下さるんですか?」
こんなこと聞いてどうするんだろう。でもここまで来たら引き下がれない。
私は瞬きもせず、彼の目をじっと見つめる。
彼は短く息を吐くと、再び私のベッドの方へゆっくりとやってきた。
そして、持ち上げていた布団を顔から下ろすと、私の顎をくいっと持ち上げる。
「え?」
そんな東條さんの目は怒っているようにも悲しげにも見えた。
顎を持ち上げられたまま、彼の顔がすっと私の方に降りてくる。
キス、される?!
体中が大きく波打つように震えた。
唇が触れるか触れないかのギリギリのところで東條さんの顔は止まる。
「どうして親切にするかって?」
彼がどんな表情をしているのかわからないくらいに彼の顔が近くにあった。
「お前が好きだから」
え?!
ゴクンと唾を飲み込み目を見開いた。
「・・・・・・なんて言うとでも思ったか?」
そう言うと、彼は私から顔を起こし掴んでいた顎を離す。
そして、私から顔を背けると強い口調で言い放った。
「くだらない質問するな。親切にしようがしまいが俺の勝手だ」
「じゃ、そこに理由はないってことですか?」
思わずその横顔にぶつける。
「ああ、ない」
彼は私から顔を背けたまま答えた。
「私が、『鮮魚いわくら』の娘じゃなくても今みたいに親切にしてくれましたか?」
「な?」
東條さんは片方の眉をつり上げた表情でようやく私の方に顔を向ける。
「あのっ!」
「ん?」
東條さんは扉の前で振り返る。
「どうして・・・・・・どうして東條さんは私に親切にして下さるんですか?」
こんなこと聞いてどうするんだろう。でもここまで来たら引き下がれない。
私は瞬きもせず、彼の目をじっと見つめる。
彼は短く息を吐くと、再び私のベッドの方へゆっくりとやってきた。
そして、持ち上げていた布団を顔から下ろすと、私の顎をくいっと持ち上げる。
「え?」
そんな東條さんの目は怒っているようにも悲しげにも見えた。
顎を持ち上げられたまま、彼の顔がすっと私の方に降りてくる。
キス、される?!
体中が大きく波打つように震えた。
唇が触れるか触れないかのギリギリのところで東條さんの顔は止まる。
「どうして親切にするかって?」
彼がどんな表情をしているのかわからないくらいに彼の顔が近くにあった。
「お前が好きだから」
え?!
ゴクンと唾を飲み込み目を見開いた。
「・・・・・・なんて言うとでも思ったか?」
そう言うと、彼は私から顔を起こし掴んでいた顎を離す。
そして、私から顔を背けると強い口調で言い放った。
「くだらない質問するな。親切にしようがしまいが俺の勝手だ」
「じゃ、そこに理由はないってことですか?」
思わずその横顔にぶつける。
「ああ、ない」
彼は私から顔を背けたまま答えた。
「私が、『鮮魚いわくら』の娘じゃなくても今みたいに親切にしてくれましたか?」
「な?」
東條さんは片方の眉をつり上げた表情でようやく私の方に顔を向ける。