そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
「とりあえず座って待ってろよ。悪いけど俺もあまりお前に構ってる時間ないんだ」
彼はそう言うと、フライパンに火を付けた。
「すみません・・・・・・」
何に謝ってるんだかわからないまま、私はゆっくりとダイニングに戻る。
ドキドキが、フライパンの上で焼ける卵のジュージューという音と重なって変な気分だ。
私、きっと完全に弄ばれてる。
きっと他の女性と同じように。
ふぅと軽く息を吐いて椅子に腰を下ろす。
しばらくして、温め直したスクランブルエッグとロールパンをのせた白い皿を手にした東條さんがキッチンから出てきた。
「あとリンゴもむいといた。病み上がりだからこんなもんかな」
男の人がむいたとは思えないほどきれいにむかれたリンゴが小さな鉢に入れられている。
「本当にありがとうございます」
私はリンゴを見つめながら小さくお礼を言った。
「それじゃ、俺は先に出る。あと今日から明後日まで出張でいないから。何か困ったことがあれば翼に連絡してくれ」
「はい、お気を付けて」
東條さん、今日からいないんだ。
膨らんだ風船に小さな穴が空いてしぼんでいくみたいに私の気持ちも沈んでいく。
コートを羽織った東條さんはそのまま玄関に向かった。
バタン。
廊下の向こうで静かに扉の閉まる音がリビングに響く。
東條さんが作ってくれたスクランブルエッグを口に入れる。
少しだけしょっぱい。
食べ終えた私も化粧をして東條さんの家を後にした。
彼はそう言うと、フライパンに火を付けた。
「すみません・・・・・・」
何に謝ってるんだかわからないまま、私はゆっくりとダイニングに戻る。
ドキドキが、フライパンの上で焼ける卵のジュージューという音と重なって変な気分だ。
私、きっと完全に弄ばれてる。
きっと他の女性と同じように。
ふぅと軽く息を吐いて椅子に腰を下ろす。
しばらくして、温め直したスクランブルエッグとロールパンをのせた白い皿を手にした東條さんがキッチンから出てきた。
「あとリンゴもむいといた。病み上がりだからこんなもんかな」
男の人がむいたとは思えないほどきれいにむかれたリンゴが小さな鉢に入れられている。
「本当にありがとうございます」
私はリンゴを見つめながら小さくお礼を言った。
「それじゃ、俺は先に出る。あと今日から明後日まで出張でいないから。何か困ったことがあれば翼に連絡してくれ」
「はい、お気を付けて」
東條さん、今日からいないんだ。
膨らんだ風船に小さな穴が空いてしぼんでいくみたいに私の気持ちも沈んでいく。
コートを羽織った東條さんはそのまま玄関に向かった。
バタン。
廊下の向こうで静かに扉の閉まる音がリビングに響く。
東條さんが作ってくれたスクランブルエッグを口に入れる。
少しだけしょっぱい。
食べ終えた私も化粧をして東條さんの家を後にした。