そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
本社に戻るとすぐに、上司である松原マネージャーに午前の業務を報告する。
急ぎのメール内容を翻訳したものを手渡すとすぐに目を通してくれた。
「へー、新作の化粧水と乳液が出るんだ。オーガニックだけどアロマ効果のある香りもついてるとか、なかなかおもしろいんじゃない?」
松原マネージャーは赤い眼鏡をくいっとおでこまで上げて、私の翻訳文書を目を細めて素早く読み進める。
彼女は女性ながらにして40代でマネージャーまで上り詰めた頼れる上司だ。
なんでも以前は大手化粧品会社で営業をしていて、この会社に引き抜かれたとか。
とにかく一緒に仕事をしていて、彼女の判断で決めたことが間違いということはまずなかった。
「これ、来月辺りにプロモーション企画進めて。割と大々的に発表会してもいいんじゃない?お得意先招待して」
「はい。ちなみに発表会の会場はどうしましょう?以前はホテルで行いましたが、規模が大きすぎるのと結構予算オーバーしちゃって」
「そうねぇ。こういう発表会はあまり地味すぎる場所でするのもなんだか味気ないし、ちょっと色々と当たってみてくれない?」
「はい、わかりました」
松原マネージャーに頭を下げ、自分のデスクに戻る。
地味すぎる場所も味気ないってかぁ。
新作の化粧品だから少しおしゃれな場所でやりたいよね。
どこがあるだろう。
デスクに肘をつき頭を抱えたまましばらく考えていたら、同期の矢田香織がやってきた。
「おつかれ!今日もハピーオフィス経由出社?」
「うん、そう」
「どうしちゃったの、わかりやすいくらい頭抱えて」
香織はプッと噴き出しながら言った。
急ぎのメール内容を翻訳したものを手渡すとすぐに目を通してくれた。
「へー、新作の化粧水と乳液が出るんだ。オーガニックだけどアロマ効果のある香りもついてるとか、なかなかおもしろいんじゃない?」
松原マネージャーは赤い眼鏡をくいっとおでこまで上げて、私の翻訳文書を目を細めて素早く読み進める。
彼女は女性ながらにして40代でマネージャーまで上り詰めた頼れる上司だ。
なんでも以前は大手化粧品会社で営業をしていて、この会社に引き抜かれたとか。
とにかく一緒に仕事をしていて、彼女の判断で決めたことが間違いということはまずなかった。
「これ、来月辺りにプロモーション企画進めて。割と大々的に発表会してもいいんじゃない?お得意先招待して」
「はい。ちなみに発表会の会場はどうしましょう?以前はホテルで行いましたが、規模が大きすぎるのと結構予算オーバーしちゃって」
「そうねぇ。こういう発表会はあまり地味すぎる場所でするのもなんだか味気ないし、ちょっと色々と当たってみてくれない?」
「はい、わかりました」
松原マネージャーに頭を下げ、自分のデスクに戻る。
地味すぎる場所も味気ないってかぁ。
新作の化粧品だから少しおしゃれな場所でやりたいよね。
どこがあるだろう。
デスクに肘をつき頭を抱えたまましばらく考えていたら、同期の矢田香織がやってきた。
「おつかれ!今日もハピーオフィス経由出社?」
「うん、そう」
「どうしちゃったの、わかりやすいくらい頭抱えて」
香織はプッと噴き出しながら言った。