そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
そんな優しい目で見ないで。
ドクンドクンと強い鼓動が速まっていく。
信号が青になり、東條さんは視線を一瞬落とすとまた顔を前に向けた。
そして、不意をつくように車内に彼の静かな声が響く。
「君に一つあまりよくない知らせがある」
「何ですか?」
「君の発表会の担当をしていた柳本翼が、今日突然辞表を出してきた」
「え?」
東條さんの言葉に絶句し血の気が引いていく。
目の前が一瞬くらっとして、慌てて体勢を立て直す。
「大丈夫か?」
東條さんは前を向いたまま、優しい声で言った。
「どうして?」
そう尋ねながら、まさか昨日のことが原因じゃないよね?と自問自答していた。
だけど、大の大人がそんなことくらいで会社を辞めるだなんてあるわけない。
「理由は君には言えないが、俺も残念だよ。ハピーオフィスを立ち上げた時から一緒にがんばってきた仲間であり、大事な友人だったから」
東條さんは静かに息を吐くと、「何が狂わせちまったんだろう」と呟くように言った。
狂わせる?
「発表会については君たちに迷惑かけないよう後任にしっかり引き継ぎを頼んでいるから大丈夫だ」
「・・・・・・はい」
柳本さんとは昨晩あんなことがあったけれど、本当にお世話になったし感謝している。
辞めてしまうんだ。
複雑な気持ちで東條さんの言葉を聞いていた。
ドクンドクンと強い鼓動が速まっていく。
信号が青になり、東條さんは視線を一瞬落とすとまた顔を前に向けた。
そして、不意をつくように車内に彼の静かな声が響く。
「君に一つあまりよくない知らせがある」
「何ですか?」
「君の発表会の担当をしていた柳本翼が、今日突然辞表を出してきた」
「え?」
東條さんの言葉に絶句し血の気が引いていく。
目の前が一瞬くらっとして、慌てて体勢を立て直す。
「大丈夫か?」
東條さんは前を向いたまま、優しい声で言った。
「どうして?」
そう尋ねながら、まさか昨日のことが原因じゃないよね?と自問自答していた。
だけど、大の大人がそんなことくらいで会社を辞めるだなんてあるわけない。
「理由は君には言えないが、俺も残念だよ。ハピーオフィスを立ち上げた時から一緒にがんばってきた仲間であり、大事な友人だったから」
東條さんは静かに息を吐くと、「何が狂わせちまったんだろう」と呟くように言った。
狂わせる?
「発表会については君たちに迷惑かけないよう後任にしっかり引き継ぎを頼んでいるから大丈夫だ」
「・・・・・・はい」
柳本さんとは昨晩あんなことがあったけれど、本当にお世話になったし感謝している。
辞めてしまうんだ。
複雑な気持ちで東條さんの言葉を聞いていた。