そばにいさせて～クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
いつの間にか降り出したスコールのような雨が激しく窓に打ち付けている。

この雨が全てを流し去ってくれたらいいのに。

時々遠くで雷鳴が聞こえた。

まるで自分が怒られているような気がして両腕を抱え込むようにぎゅっと握る。

しばらくすると、玄関の扉が開く音がして東條さんが部屋に戻ってきた。

そして、ソファーにうずくまる私のすぐ横に腰掛ける。

「急にあんな展開になってしまい驚かせただろう。すまない」

その声はとても穏やかで、私の気持ちの動揺を静かに取り除いていくようだった。

以前も、そんなことがあったっけ。

彼の声はとても不思議だ。

私の緊張も不安も恐怖も和らげてくれる。

「大丈夫です」

私は小さく頷くと、横に座った東條さんの方にチラッと視線を向けた。

東條さんは前を向いたまま、何かを思い詰めたような険しい目をしている。

「東條さん」

「ん？」

彼はようやく私に視線を向けた。

「東條さんは、今日山村さんがここに来るって知ってたんですか？」

東條さんの目が僅かに見開く。
普段あまり動揺しない彼には珍しいと思いながら見つめる。

「とある情報筋から聞いてたんだ」

「その情報筋って？」

「ふん」

東條さんは軽く鼻で笑うと、腕を組みソファーにゆったりともたれた。




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