そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
「妬いてるのか?」
東條さんはそんな私を意地悪な笑みを浮かべながら見つめている。
「違います」
図星だったけれど、そんな意地悪な視線から顔を背け必死にドキドキする胸と戦った。
東條さんは、フッと口もとを緩め正面を向き足を組み替え話を続ける。
「それがエスカレートしていったのは、丁度君を飲ませすぎて俺のホテルの部屋で預かったあの日からだった。それ以来、ことある毎に俺と君の関係を執拗に問い詰められてね。まぁ、朝まで一緒の部屋にいたんだから疑われても仕方がない。しかも岩倉さんはハピーオフィスの大事な顧客だったから、最初はそんな軽はずみなことをしてしまった俺が責められるのも当然だと甘んじて受けていた。それがそのうち、山村が社で保管している君の個人情報を調べあげ、君を責めだしたんだ。俺が責められても岩倉さんが責められるのはおかしな話だと思ってね。俺ももう一切君の話には触れないように努めていたよ」
「それで山村さんを疑っていたんですか?」
「いや、それはない。俺が山村だと知ったのは本当についさっきのことだ。俺も今ようやく、全てそこから始まっていたんだと気付いた」
「山村さんは、東條さんのことが好きだったんですね」
「そんなことはどうでもいい」
東條さんはふぅと短く息を吐き、窓の外に降りしきる雨に目を向けた。
東條さんはそんな私を意地悪な笑みを浮かべながら見つめている。
「違います」
図星だったけれど、そんな意地悪な視線から顔を背け必死にドキドキする胸と戦った。
東條さんは、フッと口もとを緩め正面を向き足を組み替え話を続ける。
「それがエスカレートしていったのは、丁度君を飲ませすぎて俺のホテルの部屋で預かったあの日からだった。それ以来、ことある毎に俺と君の関係を執拗に問い詰められてね。まぁ、朝まで一緒の部屋にいたんだから疑われても仕方がない。しかも岩倉さんはハピーオフィスの大事な顧客だったから、最初はそんな軽はずみなことをしてしまった俺が責められるのも当然だと甘んじて受けていた。それがそのうち、山村が社で保管している君の個人情報を調べあげ、君を責めだしたんだ。俺が責められても岩倉さんが責められるのはおかしな話だと思ってね。俺ももう一切君の話には触れないように努めていたよ」
「それで山村さんを疑っていたんですか?」
「いや、それはない。俺が山村だと知ったのは本当についさっきのことだ。俺も今ようやく、全てそこから始まっていたんだと気付いた」
「山村さんは、東條さんのことが好きだったんですね」
「そんなことはどうでもいい」
東條さんはふぅと短く息を吐き、窓の外に降りしきる雨に目を向けた。