そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
「通り雨だったようだな」
東條さんも窓の方に視線を向ける。
「通り雨の後は一気に晴れる。もう大丈夫だ」
そう言うと、私の方に再び向き頭をポンポンと優しく叩いた。
東條さんは微笑んでいたけれど、その目の色はやっぱり悲しみに満ちている。
「・・・・・・ぎゅっとして下さい」
私はそんな悲しげな目を見つめ返した。
本当は私が抱きしめられたいんじゃなくて、私が彼を抱きしめたかった。
東條さんはこれまでの片腕を失って、どれほどに辛いだろうって。
私の恐怖は解放されたけれど、それと引き替えに東條さんの大切なものを奪ってしまったんじゃないだろうか。
「そんなこと言って、どうなっても知らないぞ」
東條さんが視線を逸らしたその時、私は彼の首に自分の腕を巻き付けるように抱きついていた。
彼の香り、温もりが私の体中に伝わってくる。
誰よりも大好きな人。
私にできることは何でもしてあげたい。
私もたくさん助けてもらったから。
そこに愛情がなかったとしても構わない。
彼の腕がそっと私の背中に回る。
その腕は次第に力が入っていき、私の体を痛い程に抱きしめた。
「友梨」
彼の口から初めて聞く私の名前。
その後、東條さんは何度も私の名前を呼んだ。
その名前が彼の口からこぼれるたびに、二人の体が熱くなっていく。
「友梨とはそういうことにはならないって約束、守れそうにないがいいか?」
東條さんの体がゆっくりと離れていく。
そして、私の顔を正面から捉え熱い眼差しで私を見つめた。
「はい」
私は彼の目をしっかりと見つめて頷いた。
東條さんも窓の方に視線を向ける。
「通り雨の後は一気に晴れる。もう大丈夫だ」
そう言うと、私の方に再び向き頭をポンポンと優しく叩いた。
東條さんは微笑んでいたけれど、その目の色はやっぱり悲しみに満ちている。
「・・・・・・ぎゅっとして下さい」
私はそんな悲しげな目を見つめ返した。
本当は私が抱きしめられたいんじゃなくて、私が彼を抱きしめたかった。
東條さんはこれまでの片腕を失って、どれほどに辛いだろうって。
私の恐怖は解放されたけれど、それと引き替えに東條さんの大切なものを奪ってしまったんじゃないだろうか。
「そんなこと言って、どうなっても知らないぞ」
東條さんが視線を逸らしたその時、私は彼の首に自分の腕を巻き付けるように抱きついていた。
彼の香り、温もりが私の体中に伝わってくる。
誰よりも大好きな人。
私にできることは何でもしてあげたい。
私もたくさん助けてもらったから。
そこに愛情がなかったとしても構わない。
彼の腕がそっと私の背中に回る。
その腕は次第に力が入っていき、私の体を痛い程に抱きしめた。
「友梨」
彼の口から初めて聞く私の名前。
その後、東條さんは何度も私の名前を呼んだ。
その名前が彼の口からこぼれるたびに、二人の体が熱くなっていく。
「友梨とはそういうことにはならないって約束、守れそうにないがいいか?」
東條さんの体がゆっくりと離れていく。
そして、私の顔を正面から捉え熱い眼差しで私を見つめた。
「はい」
私は彼の目をしっかりと見つめて頷いた。