そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
「オーストラリアは初めてか?」
「はい!どこまでもきれいな水平線が続いている写真を何度か見ていて、憧れの国です」
「ふぅん、それはよかった」
彼はそう言うと、私の横髪をそっと掻き上げ口もとを緩める。
私を喜ばせようとしてその国を選んでくれたんだろうか。
東條さんの真意はその表情からは未だわからなかった。
単に今までみたいにおちょくっているだけなのか、鮮魚いわくらの娘だから親切にしているのか、それとも・・・・・・。
「どうした?」
急に黙りこくった私に東條さんは眉をひそめる。
「いえ、何でもありません」
「ならいい」
そういう時、私の気持ちを知ってか知らずかいつもそれ以上詮索することはなかった。
やっぱりそれだけの相手なのかな。
彼は私の体をそっと引き寄せると、唇を優しく塞ぐ。
そして、そのまま夜の闇の中で甘い海のさざ波に私を取り込んでいった。
一緒にオーストラリアに行けるなんて夢みたい。
だけど、出口が見えないこの恋にのめり込んでいく自分が恐い。
東條さんみたいな人が、私を真剣に相手にするなんてこと、絶対あり得ないから。
「友梨」
彼が私の名前をささやく。
でも、私はまだ彼の名前を呼ぶことはできなかった。
「はい!どこまでもきれいな水平線が続いている写真を何度か見ていて、憧れの国です」
「ふぅん、それはよかった」
彼はそう言うと、私の横髪をそっと掻き上げ口もとを緩める。
私を喜ばせようとしてその国を選んでくれたんだろうか。
東條さんの真意はその表情からは未だわからなかった。
単に今までみたいにおちょくっているだけなのか、鮮魚いわくらの娘だから親切にしているのか、それとも・・・・・・。
「どうした?」
急に黙りこくった私に東條さんは眉をひそめる。
「いえ、何でもありません」
「ならいい」
そういう時、私の気持ちを知ってか知らずかいつもそれ以上詮索することはなかった。
やっぱりそれだけの相手なのかな。
彼は私の体をそっと引き寄せると、唇を優しく塞ぐ。
そして、そのまま夜の闇の中で甘い海のさざ波に私を取り込んでいった。
一緒にオーストラリアに行けるなんて夢みたい。
だけど、出口が見えないこの恋にのめり込んでいく自分が恐い。
東條さんみたいな人が、私を真剣に相手にするなんてこと、絶対あり得ないから。
「友梨」
彼が私の名前をささやく。
でも、私はまだ彼の名前を呼ぶことはできなかった。