そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
オフィスの受付で自分の社名と名前を名乗る。
「ファルコン化粧品の岩倉友梨様ですね。お待ちしておりました、担当の者がすぐに参りますのであちらで少しお待ち下さい」
オールバックに髪を後ろに結い上げたいかにも洗練された受付の女性がにっこり微笑み、待合いのソファーの方へ手を差し向け私を促した。
パソコンの入ったバッグを膝の上に置きソファーに座る。
受付で後輩らしきスタッフに指示をしている先ほどの受付女性を見ながら、自分の頬に垂れ下がる横の髪を掻き上げた。
そろそろ美容院に行かないとだめだな。
髪の色ももう少し明るく染めてみようか。
そんなことを思い、相変わらずぱさぱさの自分の髪を摘んで見つめているとバッグの中のスマホが震えているのに気付く。
慌ててバッグから取り出すと案の定香織からの電話だった。
『ほんと、ごめん!もうついた?』
「うん、さっきついたよ。今どの辺り?」
『実はさ、乗り込んだ電車が信号の故障とかでストップしてるの。当分動きそうになくて振替輸送になるらしいわ。ほんとごめん!打ち合わせ間に合わないかも』
「しょうがないよ。じゃ、とりあえず今日の打ち合わせは私一人で対応するね。また帰ったら相談乗って」
『ほんとごめん!じゃ、また本社で』
香織の電話は慌ただしく切れた。
はぁ。
こういう打ち合わせの時は、いつも情報通の香織がいてくれると頼りになるしスムーズに話も進むのにな。
ま、しょうがないか。
私は肩を落として短く息を吐くと、スマホをバッグに仕舞った。
「ファルコン化粧品の岩倉友梨様ですね。お待ちしておりました、担当の者がすぐに参りますのであちらで少しお待ち下さい」
オールバックに髪を後ろに結い上げたいかにも洗練された受付の女性がにっこり微笑み、待合いのソファーの方へ手を差し向け私を促した。
パソコンの入ったバッグを膝の上に置きソファーに座る。
受付で後輩らしきスタッフに指示をしている先ほどの受付女性を見ながら、自分の頬に垂れ下がる横の髪を掻き上げた。
そろそろ美容院に行かないとだめだな。
髪の色ももう少し明るく染めてみようか。
そんなことを思い、相変わらずぱさぱさの自分の髪を摘んで見つめているとバッグの中のスマホが震えているのに気付く。
慌ててバッグから取り出すと案の定香織からの電話だった。
『ほんと、ごめん!もうついた?』
「うん、さっきついたよ。今どの辺り?」
『実はさ、乗り込んだ電車が信号の故障とかでストップしてるの。当分動きそうになくて振替輸送になるらしいわ。ほんとごめん!打ち合わせ間に合わないかも』
「しょうがないよ。じゃ、とりあえず今日の打ち合わせは私一人で対応するね。また帰ったら相談乗って」
『ほんとごめん!じゃ、また本社で』
香織の電話は慌ただしく切れた。
はぁ。
こういう打ち合わせの時は、いつも情報通の香織がいてくれると頼りになるしスムーズに話も進むのにな。
ま、しょうがないか。
私は肩を落として短く息を吐くと、スマホをバッグに仕舞った。