そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
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翌朝、空港に向かうタクシーに揺られながら二人とも何も話さなかった。
お互い車窓の向こうを見つめ、目を合わすこともない。
時々、東條さんの深いため息が聞こえてくるだけ。
空港に着くと、東條さんは日本行きのフライトゲートの入り口まで送ってくれた。
「気をつけて」
そう呟いた彼は、初めて出会った時みたいにクールで何を考えているのかわからない表情をしていた。
どうして、こんなことになってしまったんだろう。
ゴールドコーストに来た時、こんな別れが待ってるなんて思いもしなかった。
この旅は最初から私と離れるために、東條さんが用意したものなの?
例え、彼と結ばれることはなかったとしても、もっとそばにいて寄り添える関係でいたかったのに。
「色々とありがとうございました」
私は感情を押し殺して頭を下げた。そして顔を上げるとしっかりと東條さんの目を見据える。
「最後に一つだけわがまま聞いてもらってもいいですか?」
「なんだ?」
「東條さんのこと、抱きしめさせて下さい」
東條さんの切れ長の目が僅かに見開いた。
「お前が俺を?」
「はい」
自分でもどうしてそんなことをお願いしてしまったのかわからない。
本当は抱きしめられたかったけれど、そう言えなかったからなのか。
言ってしまたものの、急に恥ずかしくなってうつむいていたら、急に私の体が彼の大きな体に包まれた。
翌朝、空港に向かうタクシーに揺られながら二人とも何も話さなかった。
お互い車窓の向こうを見つめ、目を合わすこともない。
時々、東條さんの深いため息が聞こえてくるだけ。
空港に着くと、東條さんは日本行きのフライトゲートの入り口まで送ってくれた。
「気をつけて」
そう呟いた彼は、初めて出会った時みたいにクールで何を考えているのかわからない表情をしていた。
どうして、こんなことになってしまったんだろう。
ゴールドコーストに来た時、こんな別れが待ってるなんて思いもしなかった。
この旅は最初から私と離れるために、東條さんが用意したものなの?
例え、彼と結ばれることはなかったとしても、もっとそばにいて寄り添える関係でいたかったのに。
「色々とありがとうございました」
私は感情を押し殺して頭を下げた。そして顔を上げるとしっかりと東條さんの目を見据える。
「最後に一つだけわがまま聞いてもらってもいいですか?」
「なんだ?」
「東條さんのこと、抱きしめさせて下さい」
東條さんの切れ長の目が僅かに見開いた。
「お前が俺を?」
「はい」
自分でもどうしてそんなことをお願いしてしまったのかわからない。
本当は抱きしめられたかったけれど、そう言えなかったからなのか。
言ってしまたものの、急に恥ずかしくなってうつむいていたら、急に私の体が彼の大きな体に包まれた。