そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
「抱きしめるのは男の役割だろ」
私の耳元で東條さんの声が小さく響きその腕がさらに強く私の体を引き寄せる。
大好きな彼の厚い胸、香り、抱きしめる腕の強さ。
例えどんな人だったとしても、私は東條さんが好き。
背中に回した手のひらでぎゅっと彼の背中を掴む。
「あきらめるな」
その声は空港の雑踏にすぐにかき消される。
だけど、とても懐かしくて、ずっと待ちわびていたような言葉のような気がしていた。
何かを思い出しそうになり、胸がきゅっと締め付けられるように切なくなった時、東條さんの体がゆっくりと離れていった。
離れたくなくて、思わずその腕を掴む。
東條さんは目を伏せたまま、彼の腕を掴んでいる私の手の上に自分の手を重ね、そっと私の手を掴みその腕から離した。
「そろそろ時間だ」
彼は少し口角を上げ、早く行けと言わんばかりに顎をくっと上げる。
これ以上一緒にいたら、泣いてしまいそうだった私はペコリと頭を下げるとくるっと彼に背を向けゲートに向かった。
彼に愛された記憶が、これからの私にどんな未来を見せてくれるの?
東條さんはもう過去の人。
私の未来にはいてくれない人?
そう思った瞬間、目の奥が熱くなりその熱を押し出すように涙が溢れ出た。
飛行機がゴールドコースト空港を飛び立った。
私、これからどうしたらいいんだろ。
東條さん以上の誰かがいつか現れるのかな。
雲の上は、濃すぎるくらいの青が広がっていた。
私の耳元で東條さんの声が小さく響きその腕がさらに強く私の体を引き寄せる。
大好きな彼の厚い胸、香り、抱きしめる腕の強さ。
例えどんな人だったとしても、私は東條さんが好き。
背中に回した手のひらでぎゅっと彼の背中を掴む。
「あきらめるな」
その声は空港の雑踏にすぐにかき消される。
だけど、とても懐かしくて、ずっと待ちわびていたような言葉のような気がしていた。
何かを思い出しそうになり、胸がきゅっと締め付けられるように切なくなった時、東條さんの体がゆっくりと離れていった。
離れたくなくて、思わずその腕を掴む。
東條さんは目を伏せたまま、彼の腕を掴んでいる私の手の上に自分の手を重ね、そっと私の手を掴みその腕から離した。
「そろそろ時間だ」
彼は少し口角を上げ、早く行けと言わんばかりに顎をくっと上げる。
これ以上一緒にいたら、泣いてしまいそうだった私はペコリと頭を下げるとくるっと彼に背を向けゲートに向かった。
彼に愛された記憶が、これからの私にどんな未来を見せてくれるの?
東條さんはもう過去の人。
私の未来にはいてくれない人?
そう思った瞬間、目の奥が熱くなりその熱を押し出すように涙が溢れ出た。
飛行機がゴールドコースト空港を飛び立った。
私、これからどうしたらいいんだろ。
東條さん以上の誰かがいつか現れるのかな。
雲の上は、濃すぎるくらいの青が広がっていた。