そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
「とりあえず、今は俺が岩倉さんのフィアンセってことだから。もし東方新聞社の奴に何か聞かれてもそういうことにしておいてね。不満だろうけど」
柳本さんはおどけた調子で笑った。
どうして、私の周りの人達はこんなにも優しくて、私を守ってくれるんだろう。
私はいつも皆に迷惑かけているのに。
「ありがとうございます」
頭を下げてお礼を伝えると、運ばれてきたカフェオレを一口飲んだ。
冷たくなっていた手は温かいカップを包むとその熱で次第にほぐされていく。
「ちょっとごめん」
手も体もカフェオレで温まりこれまでの緊張が少し緩み和んでいた時、柳本さんはスマホでどこかへ電話をかけているようだった。
「ああ、俺。うん、うまくいったよ。万事順調。ん?わかってるって。ちょっと待ってて」
柳本さんはニヤッと笑うと私に自分のスマホを差し出す。
私がきょとんとした顔で見つめていると、「大智」とささやくように言いながら私にスマホを握らせた。
東條さんと繋がってるの?
ドキドキしながら手渡されたスマホをそっと耳に当てる。
『おい、翼!』
スマホから懐かしくて大好きな低音が聞こえてきた。
その声の余韻に浸りながらしばらく黙っていたけれど、たまらず噴き出してしまう。
『ん?誰だお前』
相変わらず誰かもわからない相手にぶっきらぼうな口調の東條さんが今はたまらなく愛おしい。
「私です」
一瞬間が空き、彼が深く息を吐く音が耳元に響く。
『翼と一緒にいるのか?』
「はい」
耳から伝わる彼の声が私の全身を熱くしていく。
柳本さんはおどけた調子で笑った。
どうして、私の周りの人達はこんなにも優しくて、私を守ってくれるんだろう。
私はいつも皆に迷惑かけているのに。
「ありがとうございます」
頭を下げてお礼を伝えると、運ばれてきたカフェオレを一口飲んだ。
冷たくなっていた手は温かいカップを包むとその熱で次第にほぐされていく。
「ちょっとごめん」
手も体もカフェオレで温まりこれまでの緊張が少し緩み和んでいた時、柳本さんはスマホでどこかへ電話をかけているようだった。
「ああ、俺。うん、うまくいったよ。万事順調。ん?わかってるって。ちょっと待ってて」
柳本さんはニヤッと笑うと私に自分のスマホを差し出す。
私がきょとんとした顔で見つめていると、「大智」とささやくように言いながら私にスマホを握らせた。
東條さんと繋がってるの?
ドキドキしながら手渡されたスマホをそっと耳に当てる。
『おい、翼!』
スマホから懐かしくて大好きな低音が聞こえてきた。
その声の余韻に浸りながらしばらく黙っていたけれど、たまらず噴き出してしまう。
『ん?誰だお前』
相変わらず誰かもわからない相手にぶっきらぼうな口調の東條さんが今はたまらなく愛おしい。
「私です」
一瞬間が空き、彼が深く息を吐く音が耳元に響く。
『翼と一緒にいるのか?』
「はい」
耳から伝わる彼の声が私の全身を熱くしていく。