そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
「大丈夫か?」
彼の静かな低音はいつでもどんな時も私に穏やかな気持ちを運んできてくれる。
「大丈夫です」
「翼と一緒にいるってことは、ある程度今回の件については把握済みってことだな」
「はい」
「また、うちの社の問題で友梨を巻き込んですまない。でも、君やご家族には一切迷惑がかからないようにするから何も心配するな」
「私たちは大丈夫です。東條さんこそまた一人で抱え込まないでください。私も一緒に、」
その続きを遮るかのように彼が口を挟んだ。
「悪いが今病院に来ているから、あまり長話はできない。翼にはまたあとで電話すると伝えてくれ」
そう言い残して、電話は一方的に切れた。
私の耳の奥にはまだ彼の声がこだましていて、この短い時間だけでも東條さんと繋がれたことに胸が熱くなる。
「大智、元気だっただろう?」
「はい、ありがとうございました」
優しく微笑む柳本さんにスマホを手渡した。
でも、病院ってどうしてだろう?
柳本さんに東條さんからの伝言を伝え、病院のことも思い切って尋ねてみる。
「ん、岩倉さん、知らなかった?」
私は首を傾げて柳本さんの目を見つめ返した。
「俺もよく知らないんだけど、数年前にひどい火傷を右腕に負ったらしくてさ。未だにその痛みが続いていてそれと合わせて再生治療を受けてるんだ」
「右腕にひどい火傷?」
そのフレーズはどこかで聞いたことがあるような気がして必死に記憶の糸をたどっていく。
彼の静かな低音はいつでもどんな時も私に穏やかな気持ちを運んできてくれる。
「大丈夫です」
「翼と一緒にいるってことは、ある程度今回の件については把握済みってことだな」
「はい」
「また、うちの社の問題で友梨を巻き込んですまない。でも、君やご家族には一切迷惑がかからないようにするから何も心配するな」
「私たちは大丈夫です。東條さんこそまた一人で抱え込まないでください。私も一緒に、」
その続きを遮るかのように彼が口を挟んだ。
「悪いが今病院に来ているから、あまり長話はできない。翼にはまたあとで電話すると伝えてくれ」
そう言い残して、電話は一方的に切れた。
私の耳の奥にはまだ彼の声がこだましていて、この短い時間だけでも東條さんと繋がれたことに胸が熱くなる。
「大智、元気だっただろう?」
「はい、ありがとうございました」
優しく微笑む柳本さんにスマホを手渡した。
でも、病院ってどうしてだろう?
柳本さんに東條さんからの伝言を伝え、病院のことも思い切って尋ねてみる。
「ん、岩倉さん、知らなかった?」
私は首を傾げて柳本さんの目を見つめ返した。
「俺もよく知らないんだけど、数年前にひどい火傷を右腕に負ったらしくてさ。未だにその痛みが続いていてそれと合わせて再生治療を受けてるんだ」
「右腕にひどい火傷?」
そのフレーズはどこかで聞いたことがあるような気がして必死に記憶の糸をたどっていく。