そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
柳本さんは自分の右腕の肘から肩まで指刺しながら言った。
「丁度肘から肩までで結構広範囲の火傷でね。普通じゃあんな火傷負わないから俺もずっと気になってたんだけど、大智は詳しいことは言いたがらなくてさ。俺もそれ以上は聞いてないんだ。アメリカに出張した時もかかりつけの病院があるから、きっとそこにいるんだよ」
あんなに彼と一緒にいたのに全く気がつかなかった。
そんなひどい火傷をしてるなんて。
右腕の火傷・・・・・・。
ふと兄と食事したときに、私を火の中から助け出してくれた男性が右腕にひどい火傷を負ってると言っていたことを思い出す。
ドクン。
大きく心臓が震え、足下がぐらっと揺れたような気がした。
あの火の海がまた瞼の奥に現れる。
がっしりとした腕に抱かれ、熱い火の粉が舞う中「あきらめるな」と言ってた低音の声。
鼻孔をかすめる甘いムスクの香り。
まさか、そんなこと・・・・・・。
「岩倉さん?」
柳本さんの声にハッと我に返る。
「どうしたの?気分でも悪くなった?」
「いえ、ちょっと色々思い出しちゃって」
「あ、もうこんな時間か。長く引き留めちゃってごめんよ。岩倉さんも今日は疲れているだろうから早めに帰った方がいいよ」
「はい、そうします」
私は残りのカフェオレを飲み干すと、柳本さんと席を立ち店を後にした。
「丁度肘から肩までで結構広範囲の火傷でね。普通じゃあんな火傷負わないから俺もずっと気になってたんだけど、大智は詳しいことは言いたがらなくてさ。俺もそれ以上は聞いてないんだ。アメリカに出張した時もかかりつけの病院があるから、きっとそこにいるんだよ」
あんなに彼と一緒にいたのに全く気がつかなかった。
そんなひどい火傷をしてるなんて。
右腕の火傷・・・・・・。
ふと兄と食事したときに、私を火の中から助け出してくれた男性が右腕にひどい火傷を負ってると言っていたことを思い出す。
ドクン。
大きく心臓が震え、足下がぐらっと揺れたような気がした。
あの火の海がまた瞼の奥に現れる。
がっしりとした腕に抱かれ、熱い火の粉が舞う中「あきらめるな」と言ってた低音の声。
鼻孔をかすめる甘いムスクの香り。
まさか、そんなこと・・・・・・。
「岩倉さん?」
柳本さんの声にハッと我に返る。
「どうしたの?気分でも悪くなった?」
「いえ、ちょっと色々思い出しちゃって」
「あ、もうこんな時間か。長く引き留めちゃってごめんよ。岩倉さんも今日は疲れているだろうから早めに帰った方がいいよ」
「はい、そうします」
私は残りのカフェオレを飲み干すと、柳本さんと席を立ち店を後にした。