そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
彼はラフな白いシャツにジーンズを履いていた。
今日は休日だったんだろう。
いつも前髪を上げきちっと固めた髪は全て下りていてサラサラの前髪が彼の目元を半分隠している。
前髪の奥から私を見つめる切れ長の目は久しぶりだからか、初めて会った時みたいにドキドキした。
「翼から聞いたよ」
東條さんは足を組み、私を試すような表情で口角を上げる。
「俺のために来てくれたんだって?」
「はい。烏滸がましいとは思いましたけど、今のこの状態はやっぱりおかしいって思って、いてもたってもいられなくなったんです」
「ふん。相変わらずだな」
「山村さんの一方的な言い分を全て呑むなんて、そんなの間違ってます。私は大丈夫ですから、事実を曲げないで私の名前も出して下さい」
「声が大きい」
そう言いながら、東條さんの人差し指がそっと私の唇に触れた。
冷たくて長くて繊細な彼の指がほんの少し触れただけなのに、体中の細胞がキュッと軋み甘い電気が走る。
「この話は、ここじゃなんだから俺の部屋に行くか」
東條さんはソファーから立ち上がり、私の肩を軽く叩いた。
ドキドキしたまま私も立ち上がり、前を行く東條さんの後ろに慌てて続く。
フロントでキーを受け取ると、エレベーターで最上階まで上がった。
そして、彼の部屋が最上階の最高クラスの部屋だということは入ってすぐにわかる。
部屋の扉を開けると廊下の向こうに全面窓のリビングが広がっていた。
今日は休日だったんだろう。
いつも前髪を上げきちっと固めた髪は全て下りていてサラサラの前髪が彼の目元を半分隠している。
前髪の奥から私を見つめる切れ長の目は久しぶりだからか、初めて会った時みたいにドキドキした。
「翼から聞いたよ」
東條さんは足を組み、私を試すような表情で口角を上げる。
「俺のために来てくれたんだって?」
「はい。烏滸がましいとは思いましたけど、今のこの状態はやっぱりおかしいって思って、いてもたってもいられなくなったんです」
「ふん。相変わらずだな」
「山村さんの一方的な言い分を全て呑むなんて、そんなの間違ってます。私は大丈夫ですから、事実を曲げないで私の名前も出して下さい」
「声が大きい」
そう言いながら、東條さんの人差し指がそっと私の唇に触れた。
冷たくて長くて繊細な彼の指がほんの少し触れただけなのに、体中の細胞がキュッと軋み甘い電気が走る。
「この話は、ここじゃなんだから俺の部屋に行くか」
東條さんはソファーから立ち上がり、私の肩を軽く叩いた。
ドキドキしたまま私も立ち上がり、前を行く東條さんの後ろに慌てて続く。
フロントでキーを受け取ると、エレベーターで最上階まで上がった。
そして、彼の部屋が最上階の最高クラスの部屋だということは入ってすぐにわかる。
部屋の扉を開けると廊下の向こうに全面窓のリビングが広がっていた。