そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
「一体なんなの?」
山村さんのアイシャドウはブルーから深いグリーンに変わっていた。
でも、その目の恐いくらいの鋭さはあの時のままで思わず足がすくむ。
それでも両手をぎゅっと握り締め、彼女の鋭い目を見つめ返して言った。
「もう終わりにしませんか?」
「終わり?何を終わりにするの?」
「東條さんを訴えることです」
「私がどれほど傷付いたかわかってるの?」
「わかっています」
山村さんはくすっと笑う。
「あなたの口からよくも『わかっています』なんて言えたもんだわね。もとはと言えばあなたが東條GMにまとわりついて、うまくいっていた私との関係を無茶苦茶にしたのよ」
私だって・・・・・・と言い返しそうになったけれど、ぐっと言葉を飲み込んだ。
「私の存在が山村さんのことを不快な思いにさせたことは申し訳ありませんでした。それは、私の責任であって、東條さんには関係のないことです」
山村さんは腕を組んだまま、私に一歩近づく。
「へぇー!っていうことは、あなたへ矛先を変えてもいいってわけ?東條GMにはあなたを決して巻き込むなと言われて一旦取り下げたんだけど」
私は落ちてきた前髪を掻き上げるとぐっと奥歯を噛みしめた。
私を巻き込まないために東條さんは必死に彼女を説得してくれたんだ。
「私に矛先を向けてもらっても構いません」
ふと家族と東條さんの顔が浮かび、心の中で「ごめん」とつぶやく。
「おい、こんなところで何やってる!」
頭に浮かんだ家族の顔をかき消すようにエレベーターホールから東條さんの声が響き渡った。
山村さんのアイシャドウはブルーから深いグリーンに変わっていた。
でも、その目の恐いくらいの鋭さはあの時のままで思わず足がすくむ。
それでも両手をぎゅっと握り締め、彼女の鋭い目を見つめ返して言った。
「もう終わりにしませんか?」
「終わり?何を終わりにするの?」
「東條さんを訴えることです」
「私がどれほど傷付いたかわかってるの?」
「わかっています」
山村さんはくすっと笑う。
「あなたの口からよくも『わかっています』なんて言えたもんだわね。もとはと言えばあなたが東條GMにまとわりついて、うまくいっていた私との関係を無茶苦茶にしたのよ」
私だって・・・・・・と言い返しそうになったけれど、ぐっと言葉を飲み込んだ。
「私の存在が山村さんのことを不快な思いにさせたことは申し訳ありませんでした。それは、私の責任であって、東條さんには関係のないことです」
山村さんは腕を組んだまま、私に一歩近づく。
「へぇー!っていうことは、あなたへ矛先を変えてもいいってわけ?東條GMにはあなたを決して巻き込むなと言われて一旦取り下げたんだけど」
私は落ちてきた前髪を掻き上げるとぐっと奥歯を噛みしめた。
私を巻き込まないために東條さんは必死に彼女を説得してくれたんだ。
「私に矛先を向けてもらっても構いません」
ふと家族と東條さんの顔が浮かび、心の中で「ごめん」とつぶやく。
「おい、こんなところで何やってる!」
頭に浮かんだ家族の顔をかき消すようにエレベーターホールから東條さんの声が響き渡った。