そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
声の方に顔を向けると、見慣れない男性が一人立っている。
「八雲、待たせてすまない」
東條さんはそう言うと私を抱きしめていた腕をそっと離した。
「というか、お取り込み中の所申し訳ありません!」
その八雲という男性は、私の存在を確認するなり慌てた様子で額に手を当てた。
そして、今更ながら私達に背を向けた八雲さんに東條さんは噴き出す。
「八雲は俺の新しい秘書だ。とても真面目で俺のためによく働いてくれている」
彼は目を細めながら、私に八雲さんを紹介してくれた。
歳は東條さんよりも少し上くらい?
面長で眼鏡をかけたその新しい秘書の八雲さんに「初めまして」と頭を下げた。
「初めてお目にかかります、ご紹介に預かりました秘書の八雲です。あなた様は、いや、その、東條GMとどういったご関係で?」
八雲さんは目を泳がせながら、暑くもないのにポケットから出したハンカチで額の汗を拭く。
「おいおい、野暮なこと聞くな」
東條さんは腕を組み、片方の眉をつり上げて八雲さんを軽くにらむ。
そして、私の肩を抱き寄せた。
急に抱き寄せられたので体がよろけ、東條さんの胸にしがみつくようにしてその顔を見上げる。
「こちらは岩倉友梨、俺のフィアンセだ」
「いや、すみません!そうかとは思いましたが念のため確認させて頂きました」
「今決まったところだけどな」
「いやはや、それは誠におめでとうございます!」
八雲さんは首の後ろの汗をハンカチで拭きながら、ずり落ちてくる眼鏡を何度も上げた。
「なかなかおもしろいやつだろう?新しい秘書は」
彼は私を見下ろすとフッと笑いながらささやくように言った。
東條さんもふざけすぎだと思いながら首をすくめて苦笑する。
「それからですね、GM。私がここへ下りて参りましたのも、山村がまだ来ないからですが、どうなっているのでしょう?何か連絡はございましたか?」
「八雲、待たせてすまない」
東條さんはそう言うと私を抱きしめていた腕をそっと離した。
「というか、お取り込み中の所申し訳ありません!」
その八雲という男性は、私の存在を確認するなり慌てた様子で額に手を当てた。
そして、今更ながら私達に背を向けた八雲さんに東條さんは噴き出す。
「八雲は俺の新しい秘書だ。とても真面目で俺のためによく働いてくれている」
彼は目を細めながら、私に八雲さんを紹介してくれた。
歳は東條さんよりも少し上くらい?
面長で眼鏡をかけたその新しい秘書の八雲さんに「初めまして」と頭を下げた。
「初めてお目にかかります、ご紹介に預かりました秘書の八雲です。あなた様は、いや、その、東條GMとどういったご関係で?」
八雲さんは目を泳がせながら、暑くもないのにポケットから出したハンカチで額の汗を拭く。
「おいおい、野暮なこと聞くな」
東條さんは腕を組み、片方の眉をつり上げて八雲さんを軽くにらむ。
そして、私の肩を抱き寄せた。
急に抱き寄せられたので体がよろけ、東條さんの胸にしがみつくようにしてその顔を見上げる。
「こちらは岩倉友梨、俺のフィアンセだ」
「いや、すみません!そうかとは思いましたが念のため確認させて頂きました」
「今決まったところだけどな」
「いやはや、それは誠におめでとうございます!」
八雲さんは首の後ろの汗をハンカチで拭きながら、ずり落ちてくる眼鏡を何度も上げた。
「なかなかおもしろいやつだろう?新しい秘書は」
彼は私を見下ろすとフッと笑いながらささやくように言った。
東條さんもふざけすぎだと思いながら首をすくめて苦笑する。
「それからですね、GM。私がここへ下りて参りましたのも、山村がまだ来ないからですが、どうなっているのでしょう?何か連絡はございましたか?」