そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
19.希望に続く道
19.希望に続く道
延び延びになっていた実地研修の返事については、お詫びを入れながら、自分の決意がようやく固まったことを松原マネージャーに告げた。
「本当?よく決心したわね」
マネージャーは赤い眼鏡を額に上げると、そう言って自分のことのように喜んでくれた。
「これだけ待っても返事がないってことはやっぱり今回は断られるかなぁと心配していたの。だけど、今回の研修はきっと岩倉さんにとってステップアップする最高のチャンスだと思っていたから私も受けてくれて嬉しいわ」
「はい!ありがとうございます。1年間がんばって自分を磨いてきます」
「もう出発の春まであまり時間がないわね。研修の手続きや準備で忙しくなるから覚悟しておいてよ」
松原マネージャーは私の肩を軽くポンと叩いて笑った。
ようやくマネージャーに決意表明できたことに安堵しながら自分の席に戻りふぅーと息を吐く。
座るやいなや、案の定香織が私のそばに寄ってきた。
あまりに予想通りの展開に、心配そうな顔で近づいてきた香織を見て噴き出した。
「やだ、何か顔についてる?」
香織の顔を見るなり笑い出したものだから、香織は自分の顔に何かついてるのかと勘違いしたらしい。
そんなことを真面目な顔をして言う香織にさらに笑ってしまう。
「やだー!もうきっとフランス行きはあきらめてくれたと安心していたのに!」
私の決意を聞いた香織が本気で泣きそうになっているのを見ながら、私はやっぱりそんな香織が大好きだと思った。
「私がフランスにいる間遊びにおいでよ。それまでにフランスを案内できるようになっておくから」
私は香織の肩をきゅっと抱いた。
「行く行く!絶対行くよ-!」
こんな状況で私が東條さんと結婚するなんて言ったら、今の香織はもっと驚いて卒倒しちゃうかもしれない。
家族にも結婚をちゃんと認めてもらって、フランスで一回り大きくなった自分から伝えよう。
延び延びになっていた実地研修の返事については、お詫びを入れながら、自分の決意がようやく固まったことを松原マネージャーに告げた。
「本当?よく決心したわね」
マネージャーは赤い眼鏡を額に上げると、そう言って自分のことのように喜んでくれた。
「これだけ待っても返事がないってことはやっぱり今回は断られるかなぁと心配していたの。だけど、今回の研修はきっと岩倉さんにとってステップアップする最高のチャンスだと思っていたから私も受けてくれて嬉しいわ」
「はい!ありがとうございます。1年間がんばって自分を磨いてきます」
「もう出発の春まであまり時間がないわね。研修の手続きや準備で忙しくなるから覚悟しておいてよ」
松原マネージャーは私の肩を軽くポンと叩いて笑った。
ようやくマネージャーに決意表明できたことに安堵しながら自分の席に戻りふぅーと息を吐く。
座るやいなや、案の定香織が私のそばに寄ってきた。
あまりに予想通りの展開に、心配そうな顔で近づいてきた香織を見て噴き出した。
「やだ、何か顔についてる?」
香織の顔を見るなり笑い出したものだから、香織は自分の顔に何かついてるのかと勘違いしたらしい。
そんなことを真面目な顔をして言う香織にさらに笑ってしまう。
「やだー!もうきっとフランス行きはあきらめてくれたと安心していたのに!」
私の決意を聞いた香織が本気で泣きそうになっているのを見ながら、私はやっぱりそんな香織が大好きだと思った。
「私がフランスにいる間遊びにおいでよ。それまでにフランスを案内できるようになっておくから」
私は香織の肩をきゅっと抱いた。
「行く行く!絶対行くよ-!」
こんな状況で私が東條さんと結婚するなんて言ったら、今の香織はもっと驚いて卒倒しちゃうかもしれない。
家族にも結婚をちゃんと認めてもらって、フランスで一回り大きくなった自分から伝えよう。