そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
「今回のご利用に際しては僕も全力で当たらせて頂きますので、どうか今度ともよろしくお願い致します」
柳本さんはそう言うと、私に優しく微笑み再び頭を下げた。
イベントスペースのフロアを降りていくと、約束通り柳本さんはカフェの食事券を封筒に入れて私に手渡してくれた。
なんだか、結局得しちゃった?
受付前で互いに会釈をすると、柳本さんは腕時計に目をやり慌ただしくフロアの奧へ走り去っていく。
きっとあの失礼なGMのところへ行ったんだろう。
だけど、あの無愛想GMが私を気に入ってるからあんな失言したって柳本さんは言ってたけれど、それはいくらなんでもあり得ない話だ。
食事券で頼んだサンドイッチを頬ばりながら、GMが僅かにでも口もとを緩めて笑っていたのが見れたのは収穫だったかも、なんて自分を納得させた。
それから、やっぱり髪は切らずに伸ばそうと思う。
真知さんや、あの受付の女性みたいにきゅっと後ろにくくったら、少しは大人っぽくて洗練された女性に見えるかもしれない。
そうよ。
私も大人っぽくなって、そのうち絶対あのGMを見返してやるんだから。
そんなこと考えてること自体が「お嬢ちゃん」と言われてしまう所以なのかもしれないな。
軽くため息をつくと、最後のサンドイッチの一口を頬張ったままカウンターの椅子から降り、今から戻りますと会社に電話を入れた。
柳本さんはそう言うと、私に優しく微笑み再び頭を下げた。
イベントスペースのフロアを降りていくと、約束通り柳本さんはカフェの食事券を封筒に入れて私に手渡してくれた。
なんだか、結局得しちゃった?
受付前で互いに会釈をすると、柳本さんは腕時計に目をやり慌ただしくフロアの奧へ走り去っていく。
きっとあの失礼なGMのところへ行ったんだろう。
だけど、あの無愛想GMが私を気に入ってるからあんな失言したって柳本さんは言ってたけれど、それはいくらなんでもあり得ない話だ。
食事券で頼んだサンドイッチを頬ばりながら、GMが僅かにでも口もとを緩めて笑っていたのが見れたのは収穫だったかも、なんて自分を納得させた。
それから、やっぱり髪は切らずに伸ばそうと思う。
真知さんや、あの受付の女性みたいにきゅっと後ろにくくったら、少しは大人っぽくて洗練された女性に見えるかもしれない。
そうよ。
私も大人っぽくなって、そのうち絶対あのGMを見返してやるんだから。
そんなこと考えてること自体が「お嬢ちゃん」と言われてしまう所以なのかもしれないな。
軽くため息をつくと、最後のサンドイッチの一口を頬張ったままカウンターの椅子から降り、今から戻りますと会社に電話を入れた。